[コラム]マクドナルド、紙ストロー提供を終了 ストロー不要の新フタを全国導入へ
2025.10.29
日本マクドナルド株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長兼CEO:トーマス・コウ)は、環境負荷低減の一環として、紙製ストローの提供を終了し、紙カップ用コールドドリンクのフタをストロー不要の「ストローレスリッド」へ順次切り替えると発表しました。全国での導入開始日は11月19日(水)です。
紙ストロー廃止の背景:利便性と環境配慮の両立
同社は2022年から、お客様提供用の容器・包装類を再生可能素材・リサイクル素材・認証素材へ切り替える取り組みを進めており、今回の紙ストロー廃止と新リッド導入はその中核施策です。ストローレスリッドの採用により、従来の紙ストローで指摘のあった「口当たり」「使い勝手」などの課題に対応しつつ、プラスチック使用量の削減も図ります。
新「ストローレスリッド」の特徴
- リサイクルPET100%を使用(使用済みPETボトルを回収・洗浄・消毒した再生材)。
- ストローなしで直接ごくごく飲める設計。飲み口は開けやすく、持ち運び時に不用意に開きにくい構造。
- デリバリーやドライブスルー時の振動を想定し、炭酸飲料でも噴き出しにくいデザイン。
導入スケジュールと対象
11月19日(水)より全国のマクドナルドで順次導入。コールドドリンク(紙カップ提供のドリンク)が対象です。新リッド切り替えに伴い、紙ストローの提供は段階的に終了します。
ストロー提供を継続する商品
以下の商品やシーンでは、引き続きストローを提供します。
- マックシェイク®、マックフィズ®、マックフロート®、フラッペ、スムージー など
- お子様の飲食時やハッピーセット®ご利用時 など
環境効果:年間約6,600トンのバージンプラスチック削減へ
同社は「2025年末までにお客様提供用の容器包装類を、再生可能・リサイクル・認証素材へ切り替える」という目標を掲げています。2022年から2025年にかけての一連の素材変更により、年間で約6,600トンのバージンプラスチック削減が見込まれています。今回の紙ストロー廃止とストローレスリッド導入は、この削減に大きく寄与する見込みです。
関連施策:レジ袋をバイオマス95%へ
同日より、全国の店舗で提供するプラスチック製レジ袋もバイオマスプラスチック95%へ切り替えが順次進みます。長崎県での先行導入では、耐久性や使用感が従来品(バイオマス50%)と同等であることが確認されています。マクドナルドは、不要な場合のレジ袋辞退や簡易包装への協力も呼びかけています。
ハッピーセット®のサステナブル化も進行
同社はハッピーセット®の本・おもちゃの素材転換も推進。2025年3月以降は、絵本とそのパッケージをFSC®認証紙へ切り替え、ハードカバー等で使用していたバージンプラスチックを不使用化しました。
企業コメント
トーマス・コウCEOは「お客様の利便性を保ちながら、地球にやさしい選択肢を提供していく」とし、今後も容器・包装のサステナブル化を継続するとしています。
